ダイム 4/4号 2006.03.20 発売
発行サイクル:隔週刊
出版社:小学館
雑誌コード:24051-07
『DIME』ならびに『Digital DIME』をご覧のみなさん、こんにちは。
『DIME』編集長、松元です。
15年以上も前のことです。
あるパーティーで、某クリエーターの方とお話をしたときのことでした。
その方の納税額は、なんと3億円以上。ところが遊んで暮らすどころか、
さらにお金も使わず、仕事に専念するという状況だったのです。
「松元、おまえ、毎日毎日100万円の税金を払う気持ちってのが、わかるか?」
もちろん、私にわかるはずもありません。
確かに、1日に100万円の納税をすれば、10日で1000万円。
100日で1億円。300日で3億円になります。
「使うのだって、毎日100万円っていうのは、難しいんだよ。
人間、食う量には限界があるし、おネエちゃんの相手だって限界がある。
骨董品みたいに、よっぽど無駄に高いものでも買い続けない限り、なかなか使えないぞ」
考えたこともなかったが、そんなものかもしれない。
「家だって何軒も何軒も建てたって、使う部屋なんて決まってる。
あとは倉庫みたいなもんだ。それに掃除とか、維持が大変なんだよ。
だからみんな金持ちは、ギャンブルとか投資に行っちゃう」
彼は「こんなに稼げるのは、何か神さまがオレにやらせようとしているからに違いない」
と考え、これまで以上に「使う」ことよりも「さらに仕事に励む」ことを選んだのである。
私が彼のような「持てる者の悩み」を感じることは、死ぬまでないだろう。
それに、そんな莫大なお金が欲しいとは思ってもいないのだ。
「じゃあ、なくていいのかよ!」。いや、もちろんお金は欲しい。
子供の頃は父の失業もあって、お金がないことが、
どれだけ人の心を歪ませるかは、よく知っているつもりだ。
お金を持たずに店に入ったとき、「店員に声をかけられたら、どうしよう……」などと、
私と同じような「せこい気持ち」になったことのある人ならば、想像も容易だと思う。
欲しいお金……それは自分の身の丈にあった額というか、
「死ぬほどの苦労をせずに得ることができ、
使うことに頭を悩ませずにすむ程度の額」(←慎ましいでしょ)である。
やはりそれがあるのとないのでは、人生の余裕度も違ってくるはずだ。
みなさん、ダイムを読んで、お金に苦労しない未来を築きましょう!
------------------Digital DIMEメールマガジンから転載----------------------
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